犬友達とは避けるべき話題(1)


アメリカで避けるべき話題として有名なのは政治や宗教などですが、犬友達と避けるべき話題はなんでしょうか。それは犬に与える食事と避妊・去勢、予防注射の話です。

まずは食事に関して

2000年代初頭からアジリティをやっている仲間で話題になり始め、瞬く間に広がったのはBiologically Appropriate Raw Food diet (BARF)というものです。生物的に相応しい生の食事ということなのですが、短縮系のBARFとは「吐く」という意味なのは偶然でしょうか。でも犬たちは生の肉を食べるわけで、大好きでした。犬たちによると、BARF(吐く)などとんでもない!とのことです。

このトレンドを知った多くの会社が生の肉、野菜を混ぜた冷凍食品を売り出しました。また冷凍された生の骨髄入り骨も人気になり、私も今でもお世話になっています。今では普通のスーパーで犬用の冷凍の骨を買うこともできます。

ただBARFダイエットは獣医さんには不人気です。やはり生の肉のバクテリアが懸念であるようです。でもBARFダイエットを病院内で売っている獣医さんもいます。

BARFダイエットですが、次に出たのは生の肉、野菜などをフリーズドライにしたものです。これは解凍の必要もないし、非常に便利でした。食事の前30分くらいに水を加えて戻します。ネガティブは犬たちが30分待たなくてはならないこと。そしてオートミールのようなテキスチャーなので、なんか歯にくっつきそうで、

そしてドライフード。ここでの大きな論争は穀物ありか、なしかです。20年くらい前からgrain free(穀物なし)が流行り出して、今では穀物が入っているのを見つけるのが大変。2018年7月にFDA(アメリカ食品医薬品局)がg rain freeのドッグフードは犬の拡張型心筋症との関係についての研究を始めるということを発表しました。Grain freeのドッグフードは、穀物は入っていないとはいえ、固めるためにグリーンピース、レンズ豆、豆科種子、ジャガイモなどが多く使われているgrain freeのドッグフードのブランドまで発表したのです。これは非常い珍しいことらしく、大きなニュースとなりました。獣医さんたちはこのレポートをもとに、オーナーにgrain freeは避けるようにアドバイスしたり、本当に大変でした。この時に、私もgrain freeからgrainの入ったものにかえました。いつもお世話になっているペット用品のお店のオーナーさんにグリーンピースやレンズ豆の入っていない穀物の入ったドッグフードを教えてもらいました。入っている穀物は粟です。

さてこのFDAの研究はどうなったかですが、2022年12月に「何か新しい発見があるまで、もう何にも発表しないよ」という発表を行いました。一体・・・どうしてブランドまで発表したのに、何があったんでしょうか。その後、何のニュースもありません。

興味のある方はリンクを貼っておきます。

FDA Investigation into Potential Link between Certain Diets and Canine Dilated Cardiomyopathy


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